通常そばを練るときには、水を使用するのですが、その水のかわりに「お酒」を使って練ったのが、 当店自慢の酒そばです!
お酒は富山で人気の地酒を使っています!
お酒の風味と香りが、 そば本来の風味と香りにからみあい、今までにないおいしいおそばができあがりました!
そば通、お酒通と呼ばれる方の中には、そばを食べ終わった後に
「残ったそばつゆに酒を少し足して飲む」のが最大の楽しみといいますよね。
まさしくお酒好きの方には、もう「たまりませ~ん!」っておいしさです♪
でも、お酒の苦手な方でもご安心くださいね! アルコール成分はそばを茹でた時にほとんど飛んじゃいますから、 お子様でも安心して食べられますよ!
(※但し、アルコールに弱い体質の方や小さなお子様はご注意ください。)
そばを茹でたあとのそば湯は ほのかなお酒の香りと旨味がでており、 それはそれはえもいわれぬおいしさ!
そばのお味から、香り、はたまたそば湯まで、 全てがたまらなぁ~いのが酒そばです♪
いつもの「そば」とは違う、ちょっとリッチなひと時を「酒そば」でお楽しみください♪
★これは珍しい!ひそかな噂を呼んでいる★こだわり酒そば
当店売れ筋NO1がこの「こだわり酒そば」です!
「こだわり酒そば」は、その名のとおり、
原材料にこだわり、厳選した、国産の原材料を使用しています!
■こだわり・その1:そば粉■
そば粉は、日本有数のそば処信州・安曇野(あずみの)産のそば粉を、 石臼にて、丁寧に、丁寧に、粗挽きしたものを使用しています。
北アルプス山麓長野県安曇野市一帯の地域は、 名水百選「安曇野わさび田湧水群」で知られる日本有数の名水の土地です。
清らかでミネラルが豊富な水によって、味も香りも素晴らしいそばが育まれます。
■こだわり・その2:製法
このそばの味と香りを最大限引き出すため、 製法にもこだわっています♪
そばの実を製粉する際、これまでの方法ですと、 機械製粉のためかなりの熱が発生し、 そば本来の香りが失われてしまいます。
昔ながらの石臼を使ってゆっくりと、丁寧に、丁寧に、挽くことによって、 そばの実の甘皮と呼ばれる部分をも一緒に挽きくるんだ、 そば本来の香り一杯の粗引きの「そば粉」にしています。
■こだわり・その3:小麦粉
小麦粉は北海道の大地が、育んだ小麦粉を使用しています!
北海道産小麦の特徴は、風味がよく、 その豊で広大な大陸同様、豊かな味わいを大切にし、そばの風味を最大限に生かす粉です。
■こだわり・その4:お酒
地元富山で人気の地酒を使用しています。
富山県は、三方を北アルプス立山連峰などの、山岳地帯に囲まれており、 中央には実り豊かな平野が広がっています。
富山湾、日本海へと開けている天然の巨大ダムともいえる山々からは、 一年を通じて豊かで、清らかな水が生まれるんです!
豊かな大地と清らかな水に育まれた米どころ富山は、日本でも有数の酒どころでもあります。
酒そば本舗の酒そばは、富山で人気の地酒を使用しています。
2010年06月30日
豚に哲学・・・!?
貴重なものも、その価値のわからない者には無意味であることのたとえを、「豚に真珠」と言いますが、「豚に哲学」とは恐れ入りました。
本日の日経最終面文化欄『交友抄』、本日はフランス文学者の宇野邦一氏の投稿より
氏のフランス留学時代に同じ哲学の講義を受けた学友で、今はサンパウロ大学の哲学教授ピーター・パル・ペルバール氏の奇行を紹介しています。
その奇行とは、
豚小屋で豚たちといっしょにわめき踊り、豚に哲学を講義する!?!?
あらゆる種類の薬物を試し、その体験を哲学的に分析することを主題にした博士論文を指導する!!!
なんともまぁ~、オソロシイ哲学者がいたものです。。。
小屋に侵入されたうえにさんざんわめき散らされた豚は、さぞかし迷惑なことだったろう。哲学を講釈されるのだったら、真珠を与えられた方がまだしもよかったとブーブー言ったに違いありません・・・。
あらゆる薬物とあるのだから、アブナイ薬も服用したに違いないと思うのです。"哲学的に分析"する前に、"肉体的に崩壊"してしまうんじゃないのか?
肉体的崩壊を免れたとしても、肉体的拘束(ブタ箱入り)から逃れることはできないんじゃないのか?
なるほど、ブタ箱(監獄)に収監されて、哲学の命題を沈思黙考する身の上だから、豚に哲学をたれたというのだな???
・・・はたしてこの論文を提出した学生は、無事博士になれたのだろうか?
さて、皆さんは、このような哲学者の講釈を聞いてみたいと思いますか?
2010年06月29日
消費税総額表示の弊害
梅雨真っ盛りの日本列島です。参議院選挙も一段とヒートアップして来たようです。
消費税増税を口にしたら、たちどころに支持率が下がった菅首相。打ち消しに躍起になれば、今度は発言がブレていると指摘され、頭を抱えていらっしゃるように見受けられます。
ウエブニュースより
消費税、揺れる首相発言…参院選に配慮
「首相が申し上げているのは、しっかり議論をしようと(いうことだ)」と、女房役の仙谷官房長官がフォローしても、どうしても議論の先に増税がチラチラ見え隠れしています。これでは、鎧姿を袈裟で隠そうとした清盛入道のことを笑えませんぞ。
菅総理、発言がブレているのそしりは、どうしても免れません。
まず初めに、向こう何年か先の歳入と歳出のバランスを示し、これだけ歳入が不足するからこれだけ消費税の税率を上げる必要があると言うべきではなかったのか?
当然無駄な歳出を徹底的にカットするのは言うまでもありません。それをいきなり10%とか言い出すから不審を買うことになり、支持率が下がることになったんじゃないか?
まず無駄な歳出を削減してください。それでも歳入不足と言うのなら、消費税増税もやぶさかではありません。税金は納税者に歳出として還ってくるのですから・・・。
もう一つ消費税に関わる厄介な問題を指摘させてください。それは総額表示。
今現在税込み100円で売られている商品の価格を、計算しやすいように、販売価格95円と税金が5円で構成されているものとします。(正確には販売価格95円24銭、消費税4円76銭になりますが・・・。)
これが5%増税されたなら、販売価格95円は変わらなくて、税金が9円50銭となって、総額104円50銭になりますから、実際は104円か105円で売られるべきなのに、小売店には売りやすい価格(消費者が買い求めやすい価格)があって、やはり100円で売ってしまうのです。
安く売るのはいっこうにかまわないのですが、小売店は従来どおりの利益を確保しようとする。すなわち仕入れから4円なり5円なりを引くことを納入業者に要求するのです。結局消費税の増税分を弱い立場の納入業者が負担させられることになってしまうのです。
スーパー・量販店に商品を納入しているものにとって、総額表示は死活問題です。
消費税を増税するのなら、総額表示方式を廃止にしてください!
消費税を含めた税制の抜本改革とお決まりのごとく言う政党・政治家は、総額表示の弊害を少しでも考えたことがあるのだろうか!
2010年06月28日
危険すぎた生中継
ウエブトピックスより、w杯サッカー関連の話題から
北、お茶の間に動揺 初の生中継中に西側CM サッカーW杯
かの国のかの人は、映画好きとお聞きしていましたが、桁外れのサッカー好きでもあるということです。かの人の鶴の一声でW杯初の生中継が決まったというのですが、かの国の国営放送は、商業放送には放映権というものがあって、桁外れの金額の支払いが発生すということを知っているのだろうか?生中継では、検閲できないないという重大なことをどうして誰も進言しなかった(できなかった)のだろうか?
それともかの人自身が、「資本主義世界の、目がくらむようなCM」を見てみたかったからなのだろうか?自ら「戦術的助言」をしていたそうですから、世界の檜舞台で自国のチームが強豪ポルトガルを打ち負かすに違いなかった試合ですから、どうしても生中継で観戦したかったということか?
せっかくの生中継だったのですが、7点とはいささか点の取られすぎでしたね?いったいどういう「戦術的助言」だったのか聞いてみたいです。
4点目が取られた時点で生中継は突然中止になったそうですが、「戦術的助言」が効力を発揮して、もし奇跡の大逆転がされていたら、どうするつもりだったのだろう?
危険すぎた生中継のそしり、免れないのではないでしょうか?
2010年06月27日
閑古鳥
人の訪れがなく、ひっそりと静まりかえっているさまを「閑古鳥が鳴く」といいますが、実際はいかに閑な店とはいえ閑古鳥など鳴こうはずもありません。聞こえるとすれば、店主の吐息であることの方が多いのです。
本日の日経最終面文化欄「うたの動物記」、今日取り上げられていた動物は、この閑古鳥。
カッコー鳥、かっこ鳥、かんこ鳥と転じ、どこかの風流人が閑と古の字を当てて閑古鳥としたがために、カッコーの泣き声はもの寂しさを誘うということになってしまったのではないかと筆者は推測しています。今ごろの森でカッコーの声を聞けばこころ洗われる。むしろ明るく清々しい気持ちにさせるのがカッコーのはずだと。
なるほどアメリカ民謡では、カッコウは「静かな湖畔の森の影から、もう起きちゃ如何と」カッコーと鳴きますから、決して暗いもの悲しいイメージではありませんね。
しかし、カッコーの鳴き声を聞いてもの悲しいと感じる日本人に生まれてよかったと思わせるのが、次の啄木の詩。歌集「悲しき玩具」より、2首紹介してありました。
ふるさとを出でて五年、
病をえて、
かの閑古鳥を夢にきけるかな
ふるさとの寺の畔(ほとり)の
ひばの木の
いただきに来て啼きし閑古鳥
カッコーは、やはり閑古鳥であるべきだと思い直したことでした。
2010年06月26日
丸いボールと曲がりくねった長い道
昨日の興奮が冷めやらぬ日本列島です。新聞各紙は、日本のW杯決勝トーナメント進出を決めた対デンマーク戦の結果を大きく報じています。テレビの中継やウエブニュースで知っていても、改めて活字で喜びを確認した人も大勢いることでしょう。
本日の日経コラム『春秋』もサッカーを話題にしていますね。
ちょうど50年前に来日したドイツ人コーチ、デトマール・クラマーさんについて書かれています。50年前といえば、クラブチーム前身の実業団サッカーの時代。メキシコオリンピック銅メダル、釜本、杉山の活躍に狂喜した・・・・(スイマセン。正直古いです。。。笑!
その近代日本サッカー生みの親、デトマール・クラマーさんの言葉が二つ紹介されています。
「サッカーでは、どんな展開が待っているか分からない。だってボールは、こんなに丸いんだから」
「君は今、大変なことをやろうとしている。大変なことだから素晴らしいのだ。素晴らしいことをする人間が、くじけてはいけない」
サッカーとは無縁の私でありますが、丸いサッカーボールを人生の曲がりくねった長い道に置き換えて、いつまでも心に留置いておきたいものです。
2010年06月25日
デンマークヨーグルト
日本時間の本日未明に行われたW杯サッカー、日本対デンマーク戦の話題でもちきりです。
日本の予選リーグ突破、まずはおめでとう!
日本列島は、歓喜と寝不足で覆われています。。。(笑!
ところで皆さんは、デンマークヨーグルトをご存知ですか?
福島県の乳飲料メーカーが、デンマークから取り寄せた乳酸菌と地元産牛乳から作る無添加のヨーグルトの商品名が、デンマークヨーグルト。この乳飲料会社の社長さんが、デンマーク大使からW杯デンマーク対日本戦を大使館でいっしょに観戦しませんかと招待されたという話題を数日前に民放テレビでやっていました。
「喜んで大使のご招待をお受けします。大使館では、デンマーク大使と一緒にデンマークを応援します」と笑って答える社長さん。「でも本心は日本を応援しています。これはナイショですよ」と小声で話しておられましたね。
きっとお土産に持っていったヨーグルトを大使に勧めながら、TV観戦したに違いありません。本田がFKを直接決めたときの社長の様子、ぜひ見たかったな。(笑!
今頃は、帰りの新幹線の中で心地よい眠りについておられるのではないでしょうか。。。
いよいよ決勝トーナメント、がんばれ岡田ジャパン!
2010年06月24日
熱い声に醒めた思い
参院選公示各、党党首が第一声
熱戦の火蓋が切って落とされたと表現したいところですが、熱いのは党勢を拡大したい各党関係者と立候補した候補ばかり、国民は醒めていますぞ・・・。
今しも地方選挙区の保守系候補者が出陣式の後街宣車を駆って挨拶に来るとのことで、人数集めに動員されたところでした。
2時に来るとの事前の案内でしたが、梅雨の晴れ間の日差しの強い戸外で、30分も待たされた。
動員された人の様子を観察していると、15分くらいまではにこやかに雑談しておれたのが、さすがに20分過ぎからは、ぶーぶー文句を言い始めた。
票を頼みに来たのか、それとも票を捨てに来たのか、この候補者にとっては初日の段取りの悪さが致命傷にならなければいいが・・・と、いらぬ心配までする始末。
早く17日間が終わり、平穏な日常にもどれますように・・・。そんな思いで街宣車を見送ったことでした。
2010年06月23日
能登和倉温泉へ行ってまいりました!
昨日・今日と一泊二日で、能登は和倉温泉へ行ってまいりました。昨日の午後3時に当地高岡(富山県高岡市)を出発し、和倉温泉へ直行。高岡は能登半島のつけ根にある町。同じ富山県の氷見市を経由して、能登半島を富山湾に沿うように北上すること1時間半あまりで行くことができます。
和倉温泉といえば、連続30年「おもてなし日本一の宿」の加賀屋さんが有名ですが、昨日利用した旅館は「のと楽」さん。
どこの世界でも厳しい競争は同じこと、和倉温泉でも一泊二食付7800円というような低料金の温泉旅館がつい最近開業されたそうで、たいそう賑わっていると聞きました。
ところが、加賀屋さんでは逆に仲居さんはじめ従業員さんを増員し、よりいっそう充実したおもてなしサービスの徹底を図っておられるとか。前にもまして予約客でいっぱいと聞きました。
のと楽さんも、昨日はウィークデイだというのに、ご老人やご婦人の団体を乗せた観光バスが何台も横付けして、全館満室。4機あるエレベーターは、フル稼働。何度もスルーしていくので、仕方なく階段を使用しました。のと楽自慢の大浴場もまるで芋の子を洗うような状態で、驚きました。
おもてなし(料金も・・・笑!)ではダントツ加賀屋さんとしても、温泉風呂はのと楽さんといえましょう。苦味の強い透明な食塩泉がいくつもある工夫を凝らした湯船にとうとうとはられています。少し熱め、ぬるめ、露天風呂も2箇所、サウナのほかに低温スチーム風呂まであった。
温泉風呂にはゆっくり浸かりたいもの、人の少ない時間帯をねらって夜中の12時過ぎに浴場に行ったのでしたが、その時間でもご老人で結構いっぱいでした。
最近のお年寄りは、宵っぱりになったのでしょうか?・・・・(笑!
おいしいご馳走と少々のお酒、それに少々込み合った温泉を楽しんで、また氷見経由で無事戻ることができました。
昼食には、氷見フィッシャマンズワーフ海鮮館に立ち寄り、名物の「かぶす鍋」に舌つつみ。「かぶす鍋」というのは、漁師さんが漁の後にその日上がった魚を鍋にして食べた浜料理のこと。この鍋で6人前。中に入っていた魚は、ワタリカニとすり身・・・あと何種類か入っていた魚の名前は分かりませんでしたが、いづれも白身でとてもおいしかった。
楽しいひと時を過ごせたことに感謝。
2010年06月22日
ヒトデ
ヒトデは人の手を連想させるような形をしているから、ヒトデ(人手)というのだろう。
ところが西洋では、"sea star"というところをみれば、海の星と呼ぶらしい。なるほど5角形の星の形をしている不思議な生物ですよね。
宇宙で輝く星は、決して星型ではなく巨大な球体なのに、昔の人は本当に星は五角形に輝いていると思ったのだろうか?
ウエブトピックスより
えっ?「四角いヒトデ」 鳥取で発見
配信されている写真を見て、本当に「えっ!」と叫んでしまいました。
人の手にも見えないし、星にも見えないじゃないか!?・・・これは座布団にしか見えませんよね。
しからば、「海座布団」が順当なところでしょうか。
西洋式なら、"sea square cushion" になっちゃう。
とても海の星というようなロマンチックな名前が出てこないのが残念です。
イトマキヒトデが突然変異したのではないかということですが、遺伝的に変異したのであれば、このヒトデの子供も星じゃなくて座布団になるのかな?
ヒトデといえば、どちらかといえば、一目いい気持ちのする生物ではない部類に属するのではないかと思いますが、不思議と座布団の格好ならそれほどでもない。わずかながらも愛着が湧いてこないでもない。
長い年月の末に、座布団の形をしたヒトデが主流になったとしたら、その時どうしてこれがヒトデ(人手)と名付けたのだろうとか、四角形の星なんておかしいじゃないか・・・ということになるかもしれないですね。(笑!
座布団の形のヒトデに、生物の神秘を垣間見た思いと言ったら、さすがにこれは大げさですよね。(大爆笑!
2010年06月21日
時代小説が好き!PART19
NHKのラジオ放送で「新聞を読んで」という番組があったのをご存知でしょうか。確か日曜の朝早く放送していたと思います。よく車の中で聞きました。著名人に読売・朝日・毎日・日本経済・産経の5紙に東京新聞を入れた6紙を1週間読んでもらい、その間の世相を新聞各紙の論調の違いを紹介しつつ論じてもらうという内容の10分あまりの番組だったと思います。最近では私の車の運転する時間と時間帯が合わなくなったのでしょうか、しばらく聞いていません。
この番組で取り上げられていた新聞は、おそらく発行部数の多いもの6紙ということなんでしょうけれど、いわゆる全国紙といわれるこれらの新聞に広告を掲載するとどのくらいかかるのかなと、本日の日経を見て思ったのです。
本日の日経は、28面・29面が見開きで全面広告となっています。本日は1面から最終面の文化欄まで全40ページですから、そのうちの5%の紙面を広告に使ったら、広告料はいったいいくらになるのだろうと思った次第。
その広告とは「現代を代表する時代小説作家インタビューシリーズ」第一弾。
人気時代小説作家上田秀人氏へのインタビューと、その作品群の紹介が、出版元の講談社文庫、光文社文庫、中央公論社、徳間文庫からされています。それと三省堂書店本店からは、2Fの上田秀人氏著作の常設棚の紹介がされています。
これだけの紙面を費やせば、400万とか500万とかいった広告料になるんじゃないかと、別段自分が払うわけじゃないのに、いらぬ心配が先に立ってしまうのは、貧乏人の悲しさと言われても仕方ありませんね。でも講談社文庫の「奥祐筆秘帳」シリーズだけでも文庫本で45万部売れているとか。売上げにするとこのシリーズだけで3億突破してしまいますから、私の心配なぞ、文字通りいらぬ心配ということになりましょう。
ところでこの広告欄に紹介されていた上田秀人の著作は、新刊の「奥祐筆秘帳 秘闘」を入れて28冊。私の本棚にないのは、単行本の「孤闘 橘宗重」のみ。今新刊の「奥祐筆秘帳」シリーズ第6作「秘闘」を読破中です。
さて、上田秀人氏のインタビューから。
上田氏曰く、「歴史小説が実在した人物など歴史的事実を曲げられない制約があるのに対し、時代小説は基本的には自由な発想で物語を書くことができます。例えば歴史小説では、本能寺の変で織田信長は打たれなければなりませんが、時代小説は本能寺の変という事実に即しながら『あったかもしれない出来事』を描くことができます。・・・その歴史に沿ったリアリティーさと、エンターテインメントとしての自由な発想の同居」が時代小説ならではの面白さだと。
私は何気に「時代小説が好き!」と19回もタイトルに書いてきましたが、時代小説と歴史小説の違いを知らずに使っていました。それが、・・・たまたま正解だったというわけ。(笑!
どちらにしても、面白いものは面白いのです。
上田秀人の時代小説まだの方へ。
私のオススメは、「目付(めつけ)鷹垣隼人正(たかがきはやとのしょう)裏録」シリーズ。他のシリーズが長編なのに比べて、「神君の遺品」、「錯綜の系譜」の全2巻で完結していますから入りやすい。
神君家康は、はたして誰に何を残そうとしたのか?徳川幕府の根幹を覆してしまう秘密とは何か?目付鷹垣は「錯綜の系譜」の終章で「神君の遺品」の驚愕の秘密をあざやかに暴きます。
上田秀人の卓越したストーリー展開と驚愕の結末に、我を忘れること間違いありません。ぜひご一読を。
2010年06月20日
ヤモリの思い出
本日の日経文化欄より
日曜日のお楽しみは、歌人小池光のコラム「うたの動物記」
今日取り上げられていた動物はヤモリでした。
冒頭に、ヤモリとイモリの違いについて書いてある。
当然のことながら、ヤモリは爬虫類、イモリは両生類。生物の進化上両生類から進化して爬虫類が現れた。このくらいのことなら大概誰でも知っていますよね。ところが、爬虫類と両生類の排尿の代謝の違いについて言及してあったので、ちょっと驚きました。
代謝により体内に発生したアンモニアを水溶性の尿素として体外に排出するのが両生類。爬虫類は不溶性の尿酸として糞とともに排出すると。
このコラムは、「科学もの知り」のコーナーかと勘違いするほど。
難しい生物学的な分類上のことはさておき、イモリの腹は毒々しいほどに真っ赤、対してヤモリはさらさらと真っ白。
子供のころ夜ともなると明かりに誘われやってくる蛾を狙って、窓ガラスによくこのヤモリが現れたものでした。大きいものでも体調10センチほど、ピタリとガラスに貼りつくようにして、近づいてくる蛾をパクリと捕らえる。時にはヒタヒタと足をしのばせ自ら獲物に近づいていく。そんな様子を飽きもせず眺めていたものでした。
「家を守るから家守(ヤモリ)という。家を災難から守ってくれているのだから、決して殺してはだめですよ」と祖母から何度も聞かされたものでした。
おおよそヘビ・トカゲに代表される爬虫類ほど、人から気持ち悪がられる動物はいないのではないか。湿ったうろこ状の皮膚、先の割れた細長い舌を口の先からチロチロ出し入れするさまは、決して気色のいいものではありません。
ところが同じ爬虫類でも、ヤモリにかぎって、皮膚もさらさら乾いた感じで、口の両端の上に離れて位置する大きな目玉はくるりとかわいい。蛾を捕食した後に口の端を舌で舐めるようなしぐさを見せたときなど、不二家のペコちゃんのようにさえ見えたりします。
最近ではいくらガラス戸の内側で待っていようとも、とんと姿を見せないヤモリはどこへ行ってしまったのだろう。
あっ、そうそう、肝心の歌について忘れていました。
さすがにヤモリは俳句には歌われていないようで、いづれも短歌が3首詠まれていました。
硝子戸に白く守宮(やもり)の腹が見ゆ生きるしるしの手の皺が見ゆ 西村尚
まさしく何時間も飽きることなくガラス窓の前にたたずんだ少年の日の私を思い出します。呼吸をするたび大きく息づく白い腹とピタリとガラスに貼りついた大きな指先の皺まではっきりと思い出すことができます。
ひったりと手をあて窓に貼りついて守宮のごとく君を待つのだ 花山周子
う~ん、ストーカーか!?(笑!
冗談はさておき、どうか愛しい人に己の存在を気づいて欲しいと願う小心な男の気持ちをヤモリの様子に上手く投影していますね。男はみな小心なんです。焦心の末に傷心するのも男というものなんです。「ひったり」という言葉がそれをよく表していると思いませんか。
ヤモリに少年の日の私を懐かしみ、また男の本質に思いを寄せたのでありました。
2010年06月19日
ひげとクールビズ
「クールビズ」、昨今では知らない人はいないと思います。
県庁や市役所などでは、男性職員のノーネクタイは当たり前のようになりました。今一よく分からないのは女性職員の服装。今までとどう違うのだろう?
ノーネクタイで襟元をボタン一つ開ければ、なるほど涼しい。しかしこれはどうか?
ウエブトピックスより
群馬の自治体が「クールビズ」一環でひげ禁止、波紋呼ぶ
確かに体温の放熱がひげにより妨げられるのは事実ですから、みんなが顎までひげを蓄えたなら、エアコンの温度を1℃下げたくなるかもしれないでしょうが、民族的にみても日本人は比較的体毛の薄い人種ですから、インド・ヨーロピアン系にみられる顔の下半分が剛毛でモジャモジャというような人は、めったにいませんよね。
いかにも何から何までルール化しておかなければ気がすまないお役所的発想ですな。
ひげは個人のファッションだけの問題でなく、民族の宗教や伝統にも関係してきますから、「クールビズ」を盾に禁止という伊勢崎市の対応は、どうも勇み足のように思われますが、いかに?
・・・確かに当の本人より、傍で見ている人の方に「むさくるしい、暑苦しい」という思いを抱かせるのが、我われ日本人のひげを見たときの感覚といえるかもしれません。他人を暑く感じさせるのであれば、なるほど禁止も已むを得ないか?
では、夏が終わって冬になったらこの自治体はどうする?
「ウォームビズ」ですべての男性職員にひげを奨励すれば、室温を1℃下げることができるんじゃないか?でもひげ面男に囲まれたうえに寒い室温の職場を強要される女性職員は、堪ったものじゃない。。。(笑!
群馬県伊勢崎市長にお尋ねします。
「クールビズ」でひげ禁止なら、「ウォームビズ」になったらひげ伸ばすんですか?(爆笑!
2010年06月18日
致命的なよそ見
活発な梅雨前線の影響で、西日本各地では激しい雨が降り続き、大雨による被害が心配されていると報じられています。当地でも昨夜来より雨。気温、湿度ともに高くジメジメとした陽気で、気分もすっきりしません。
11時51分に更新されたヤフートピックスを見ても、ただでさえ暗い気持ちをよりいっそう塞いだものにしてしまうような話題が並んでいます。
11時51分更新
・九州の激しい雨 近畿や東海に
・女性が路上で刺され重傷 千葉
・騒音に驚き?比内地鶏86羽圧死
・改正貸金業法 銀行にリスクも
・トヨタ新工場計画 米労組非難
・時津風親方も野球賭博を申告
・スペイン GKの恋人にまで批判
・青島が逮捕した犯人役総出演
一番最後の話題は、人気映画のことなので除外するとしても、大雨は降るは、道を歩いていたら刺されただの、地鶏が一度に死んだだの・・・ろくな事はありません。
サラ金の貸出し規制強化は、サラ金地獄から消費者を守るのか苦しめるのか判断がつかないというし、日本を代表する天下のトヨタは徹底的にアメリカから嫌われてしまったらしい。
最低なのは、日本の国技相撲。みんなして土俵の外で大一番をとっていたんだと。
唯一私的に許せるのは、スペインのGKか・・・?
ボールを見ずに恋人に見とれていたんだとしたら、いかにもスペインの男ならありうること。
ボールをキープしないで、彼女の方をキープしちゃった・・・(笑!
私なら笑って許してやりますがね。(スペインのサポーターごめんなさい・・・。爆笑!
2010年06月17日
イカロスの帆
地球以外の惑星へ行って戻ってきた"はやぶさ"に続いて、太陽の光を推力に利用しようという"イカロス"が、宇宙で帆を展開している映像を自ら撮影し送ってきたというニュースには、日本の宇宙航空技術の高さを世界に知らしめて十分余りある快挙といえます。
この"イカロス"は、日本初の金星探査機「あかつき」と一緒に金星を目指して航行中ということですが、どうしても分からないことが一つあります。
金星は地球より内側にある惑星ですよね。太陽の発する光は、当然のことながら惑星軌道の内側から外側へ向かって進むことになります。すなわち金星へ行こうとするときは、太陽の光がやって来る方に向かって進むことになるはずです。
ヨットのように、太陽の光を帆に受けて推力を得るということも理解しがたいことですが、光の向きに逆行して進めるのだろうか?
海上のヨットが、ジグザグに航行することによって風上に向かって進むことができることは承知していますが、まさかそれと同じように宇宙空間をジグザグに航行するというのだろうか?
まぁ、そんなことは私の貧しい頭でいくら考えても分かろうはずもないこと。世界一の科学者チームが考えればいいことでした。(笑!
しかし、心配の種がもう一つあるのです。
それは"イカロス"という名前。あまり太陽に近づきすぎたがために、羽を焼かれて漆黒の海に落ちてしまったというギリシャ神話がどうしても気になります。
・・・あまり太陽に近づき過ぎないように。。。
"イカロス"が当初の目的を達成し、"はやぶさ"同様に世界の賞賛を得んことを願っています。
2010年06月16日
永遠のジャイアンツファンです!2010PART4
しばらくプロ野球の話題をしていませんでした。
5月12日に始まったプロ野球セ・パ交流戦、昨日2試合の消化試合ですべて終了しました。
パの6球団がすべて勝ち越しで、上位6を独占。セ球団は、ジャイアンツが12勝12敗の五分が最高でそれ以外の球団はすべて負け越しという結果になりました。
特に横浜は、これで3年連続最下位ということですから、いかに短期決戦の交流戦とはいえ、実力が劣るといわれても反論は難しいのではないか?また交流戦開幕8連敗、監督交代にまで発展したヤクルトも後半の巻き返し及ばず11位。何といってもこの2チームが、パの球団に大きくに勝ち星を献上した形になりましたね。
永遠のジャイアンツファンを自認する私としましては、なんとか五分で交流戦を乗り切れたのは、当初の目論見どおり。上々の結果と安堵しています。(笑!
さてペナントレース後半戦の戦い方としては、宿敵対阪神と対中日には五分の星でよし。いかに対横浜と対ヤクルト戦で星を稼ぐかと割り切った方が堅実といえましょう。
がんばれ、ジャイアンツ!
いつでもどこでも永遠に応援しています!
2010年06月15日
時代小説が好き!PART18
今読んでいる本
将軍の料理番(小早川 涼著 学研文庫)
時は11代将軍家斉の治世、お目見え以下の身分でありながら、家斉から料理にお褒めの言葉を賜ったのがきっかけで、月に一度か二度の割りで、何か旨いものを将軍の御座所まで持って参じることを命じられた御広敷御膳所台所人鮎川惣介が、幼なじみの御広敷添番片桐隼人と大奥で起こった盗難事件を調べていくうちに、深い陰謀に巻き込まれていく・・・。
表装のカバーには、うどん屋の店内が描かれている。
店先で麺棒をあやつり、うどんを打っている精悍な表情の男が、主人公の鮎川惣介かと思いきや、店先に立ってなんとも間の抜けた顔でうどんが出来上がるのを待っている中年の侍の方であった・・・。本を開いて直ぐに展開されているうどん屋の光景のことだなと分かります。
なんとも頼り無い風体の台所人鮎川惣介の活躍を描いた時代推理小説。
当時の上は将軍から下は下級御家人まで、食べ物、暮らし、生活振りが謎解きと一緒に味わえます。
2010年06月14日
昼食いろいろ・・・。
突然ですが、皆さんは普段昼食に時間はどれだけかけますか?金はいくらをかけますか?
コンビニ弁当が298円で買える昨今、定食屋でも780円とか980円のランチもあれば、ワンコイン500円というサービスランチでも、結構なボリュームで味も満足できるお店あったりします。何しろ牛丼が250円で食べれたりするんですから。。。
それにかける時間はというと、コンビに弁当なら購入に10分、食べるのに15分、30分もかからない。定食屋にしろはやっている店は客が込みますから、1時間もテーブルを占拠していては、店主から白い目で見られちゃう。やはり30分以内で店を出るのが、いいお客というもの。
こうしてみれば、30分、1000円以内が、一般的という結論になろうかと思います。
しかし世の中は広いもの、われわれの常識をはるかに凌駕する昼飯を食べようという人がいます。
ウエブトピックスより
バフェット氏との昼食、過去最高の2.4億円で落札
ウォーレン・バフェットという名前こそ聞いたことはありますが、しょせん私とは住む世界が違う人、会ってみようとも話を聞いてみようとも思ったこともありません。
ちょっと小金を持っている人なら、それをもっと増やしたいと思うのは人情というもの。投資の神様に資産の運用の仕方を教わろうと思うのは、決して非難されることではないと思います。
しかし、いかにコンビニ弁当で30分じゃなくて、ニューヨークの有名ステーキハウスでたっぷり時間をかけて分厚いステーキが食えるからといっても、2.4億もかけるだろうか?
これは、やはりウォーレン・バフェット氏に、2.4億の価値を見出していると考えざるをえませんが、昼飯に2.4億もかけることができる人は、すでに大金持ちに違いありませんから、ウォーレン・バフェット氏の話を聞く必要もないのじゃないかと思ったりするのです。
それとも、もっと資産を増やしたいという下心があるのだろうか?
まぁ~、資産を増やしたいというのも結構。
2.4億もポンと昼飯に出したこの人は、金額の多寡はさておき、昼食はステーキよりもニューヨークでも流行っているというSUSHI BARで寿司を摘まむか、SOBAYAでそばをすするかした方が賢明ではなかったか?
せっかく昼飯に2.4億も使えるまでになった身、潤沢な資産の供与を少しでも長く得るには、食生活に留意されたほうがよろしいかと。・・・と、これは貧乏人のひがみとお笑いください。(爆笑!
2010年06月13日
梅雨と小麦畑
先週末は(金)・(土)と真夏を思わせる強い日差しとなり、気温も30℃近くまで上昇しました。日曜の今日は、朝からはな曇ながら気温は高め、少しジメジメした感じがします。西日本では梅雨入りしたという話題を聞きます。当地でもまもなく入梅をみることになるのでしょう。
今年は入梅前に刈り入れがされそうだといっていた大麦畑は、先週末の晴天を利用してほとんどの畑で刈り入れが終了したようです。
大麦が刈り入れされれば、残っているのはそれより2週間~3週間後に刈り入れされることなる小麦ということになります。今日午前中にその小麦畑を探して、農道を走らせてみました。
株全体が鮮やかな黄金色になる大麦に比べ、穂先の色が濃い茶色なので、遠めに見て茶色っぽく見えるのが小麦畑。
アップで穂先を見ると、種子のつき方が違うことが分かります。
小麦 | 大麦 |
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大麦がすじ状にきれいに並んでいるのに対して、小麦はうろこ状に重なり合うようについています。それと大麦のひげは太めでピンと長く伸びている。
小麦の収穫時期は6月下旬から7月上旬ということになるのですが、当地北陸では梅雨の真っ最中。種子が濡れてしまうのは品質的にもよろしくない。北陸で小麦の栽培が敬遠されて来た最大の理由です。
しかしながら、一昨年あたりから小麦を栽培する農家が少しずつ増えてきているのは、私がこの時期このように小麦畑を容易に見つけられることからも分かります。
"キヌヒメ"と"ゆきちから"の2品種が作付けされていると聞きます。"キヌヒメ"は麺用に、"ゆきちから"はパン用に使用されるとか。
ようやく小麦と大麦の違いが判別できるようになったばかりの私には、残念ながらこの写真の小麦畑がどちらの品種なのか分かりません。
2010年06月12日
「新しい酒は新しい革袋に盛れ」
遅ればせながら、この国の首相交代について触れておきたいと思います。
かって小泉元首相が、「総理大臣ほど割に合わないものはない。一日中追っかけまわされて、気の休む暇もない。うまくやって当たり前、ちょっとでもしくじれば、ボロクソ。首相になりたいという者の気が知れぬ」というような趣旨の発言を政権の終盤にされたことがあったと記憶しています。
なるほど小泉さんに限らずともどなたでも、なろうとした時とやめようとした(やめさせられる)時の世間の反応の違いには、納得のできないところもあるに違いないと思いますね。
鳩山前首相、自ら約束した5月末が近づくにつれて、「沖縄普天間基地問題」と「政治と金」の問題で、辞任せよの大合唱。いよいよ万策尽きて辞任すると言ったら、一転して政権投げ出しは無責任とまた批判の嵐。
何か言えば、また叩かれる。恒例の退陣の記者会見をしなかったのは、唯一の腹いせか。ならば、私が鳩山前首相の気持ちを代弁してあげましょう。
「言いたい放題、書き放題、世の中に政治記者ほど信じられない者はない。・・・信じれるのは、母親だけ・・・。」(笑!
さて、代わって首相になられた菅新首相。
公開されている資産をみても、前首相とは3桁も違うし、母親を信じている節も見られません。鳩山さんとごいっしょに退陣された「政治は数、数は力、力は金」の幹事長に、「ご自身のためにも、党のためにも、しばらくお静かになさっていたほうがいい」という言葉を贈られたそうですが、はたしてこれは吉と出るか凶と出るか、一抹の不安は拭い切れません。
「Yes we 菅!」というように、簡単にはいかないような気がしないでもありません。
しかしながら、今回の首相就任、さぞかし地元では祝賀行事で盛り上がっているかと思うと、いたって覚めているとか。「もともと地元に利益をもたらそうと頑張る人じゃない。知名度が上がったら、ますます遠くなった」と地元民。(9日付新聞)
地元利益誘導型の議員でなくてもずっと選ばれているのが、この菅首相ということです。
このような議員が各選挙区で立候補し、選ばれていくようなことになれば、この国の政治の展望は明るいものになるのではないか・・・。菅首相就任に、そのような新しい機運がわずかながらも感じ取ることができるのは、正直うれしいことです。
折角のこの機運です。古来より「新しい酒は新しい革袋に盛れ」と言いますから、ここは酢のようになった酒が残っている古い酒樽に、新酒を注ぎ足すような愚だけは避けてもらいたいものだと思うのです。
2010年06月11日
そばと英文学
一昨日お約束していました東京新橋の蕎麦屋さんの様子をお伝えします。
JR新橋駅烏森口、夕方6時過ぎ、大勢のビジネス帰りの人、人、人・・・。早足で駅へ向かうビジネスマン、同僚と早口で何かを話しながらも足を止めようとはしない。人で溢れかえった歩道を器用に肩で縫うように歩いていく。そんな人混みの波の中に身を投ずれば、夕飯は何を食おうかと思案しつつも、立ち止まって店の様子を伺うことなど至難の業。駅から離れるにしたがって少しずつ人の波も静まってくるので、駅から遠ざかることしばし。ようやく一息ついて立ち止まったところに、その蕎麦屋さんはありました。
一目老舗の蕎麦屋であることが分かる暖簾が掛けてある引き戸を引けば、「いらっしゃいまし!」の声。落ち着いた和服姿の女将さん、年の功なら65~66歳、にこやかに迎えてくれた。
「ありがとう存じます」の声で、私と入れ違いに先客が一人席を立っていった。
この「いらっしゃいまし」と「ありがとう存じます」を聞くと、いかにも東京だなと感じるのです。
店内は、4人掛けのテーブル席が4~5つほど、2人掛けが3つあまり。私のほかには初老の男性二人連れだけで、落ち着いた雰囲気。
種ものは、アナゴの天婦羅と桜えびのかき揚げが本日のおすすめ、壁にもテーブルの上のお品書きにも上品に手書きでしたためてありました。
桜えびの辛み冷やしそばを注文して、待つことしばし。先客の初老の男性二人連れの会話が耳に入ってくる。日本酒を酌み交わしながら、何やらサマセット・モームとか、月と6ペンスとか、原書で読むにかぎるとか、研究室がどうのこうのと聞こえてくるところをみると、どこかの大学の先生だろうか?
蕎麦屋でサマセット・モームを語りあうとは、粋ですなぁ~。
・・・さて、ならば私は何を語ろうか? 漱石か、鴎外か?・・・何も語ることを持ち合わせぬ私が、一人で蕎麦屋に入ったのは、本日一の幸いなことでありました。(笑!
ほどなく運ばれて来た注文のそばを、ただただ黙々とすすったのでした。
極細のそばに桜海老のかき揚げに辛み大根おろしがたっぷりのっている。これに甘口の濃い目のつゆをかけて、一気にすする。
サクサクのかき揚げの口当たりやよし。ピリッとした大根の辛み申し分なし。細いのにしっかりしたそばは言うに及ばず。
この細めのそば、そばだけで食べるとどうだろう・・・と、お代わりでもりを1枚。
そば湯をたっぷりいただいて、サマセット・モームもついて、代金は締めて1995円。
皆さんもぜひ一度、蕎麦屋で英文学を語ってみられてはいかがか。